佐世保弁講座

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たいかぶる ちと汚い表現。大の方を激しくやってしまうことを言います。
小を漏らすのは「しかぶる」っていいます。
びっしゃげた 原形をとどめないほどに押し潰されてしまうこと。標準語では「ひしゃげる」っていうらしい?
ぐらいする 「今度のボーナスにはぐらいきたばい」って使います。「・・・・・がっかり」って意味です。
また、同義語に「がっぱい」がある。「今度のボーナスにはがっぱいきたばい」
きゃーないた 「ほんに今日はよう働いた、きゃーないたばい」。「ないた」は萎える、「きゃー」は強調の意味。
「きゃーくたびれた」とかつかいます。
おい ずばり「俺」です。
かっちぇん あなたは「おいもかっちぇて」って遊びの輪に加わろうとすると、「わがなんかかっちぇん」と
仲間外れにあったりしませんでしたか?「加える」の否定形です。
にきっと 「にきっと」は「ちょきっと」と同じで「少し」という意味です。
とごゆる 「とごえたことばっかい言うな!」などと使います。
「のぼせたことばっかり言うな」と同じです。
ぞうたんのごと まるで話しにならない時に使う、さらに「ぞうきんたんのごと」と言うときもあります。
つんのーで 「一緒に、集まって」などの意味で、「わがたちゃ、つんのーでどこ行くとか」って使います。
がらるっ 「わが、柿ばかっぱろうたろ。がらるっぞ」等とつかいます。「怒られる」って意味です。
いっちょかれた おいていかれたの強い意味です。
すいとる 自分が好きな状態にいる、と言っていることです。「僕、あの子ばすいとるっちゃん」てね!
くらすっぞ 佐世保出身の男に、東京育ちの恋人ができた。喧嘩したとき、男は、「くらすっぞ」と怒鳴った。
女は、「なぜあなたと暮らさないといけないの!」・・・・・。ほんとは「殴る」の意味です。
てまぜ はたして都会では何というのか?東京の友達に電話で聞いてみると。「ウ〜ン、手いたずらかなぁ。よくわかんない。そういうニュアンスの言葉は無いんじゃない」。そうか都会の子は「てまぜ」せんとか。子供の頃連絡帳に確か「てまぜが多い」と書かれたなぁ…
つぐ 東京でキャンプに行ったときのこと。ご飯が炊き上がり、皆に「さあ、ご飯をついで!」と言ったところ、小学生の女の子がマジな顔で「え〜っご飯ってツグんじゃなくて、ヨソウでしょ?」と・・・・・そうか都会ではスープなど液体状のものがツグか。
かっしゃぐ 「どうしたの顔の傷、彼女にかっしゃがれたの?」う〜ん味のある言葉だけど、これが通じないんですよね。でもやっぱり「猫にかっしゃがれた」と言ったほうが傷の痛みも伝わる気がするな。
はがいか これはほぼ標準語かな。「はがゆい」という、じれったい、もどかしい気持ちが高まり、遂に爆発。「はがいか」と独特の響きが生まれたんじゃなかろうか?とも思われるダイナミックな言葉。「くやしい」「頭にくる」なんて甘い甘い。「あ〜はがいか」の方が感情豊かだ。
あらかぶ アラカブの味噌汁は旨い。都会人が聞くと、粗削りのカブがわんさか入ったお味噌汁・・・・・を連想するかどうかは知らないが、想像がつかないようだ。全国共通の呼び名は「カサゴ」。やっぱりアラカブという響きの方が旨そうばい。
へをふる 「屁こきましたねあなた」ご存じ、メンズ5のヒット曲。でも、佐世保っ子には「屁をこく」の方がかえって生々しく聞こえる気がする。「屁をふる」の方がチョットドライで心地よい響きなのでは?
ぺちゃ 懐かしい。お相撲さん、野球選手、鉄人28号・・・・・。確か丸っぺとか角っぺというペチャもあったなぁ。メンコなんて言わなかった。合い言葉は「ペチャしゅうで」。
きびる 六本木でヤンキーな車が止まり「ねぇ髪をリボンできびった彼女」。「ねぇねぇ無視しないでさ、僕らと一緒にどこか、さらこうよ!」なぜ都会のど真ん中にこんなダサイ九州男児がいるのか私は愕然としてしまいました。
転んだときに出来た擦り傷が乾燥じて出来る「ツ」です。しげしげと見つめているとぺりっと剥がしたくなるのが「ツ」の不思議な魅力。特に他人の物を剥がしたくなるものだ。都会で「ツばはがさせて」なんて言っても意味不明。「かさぶたをはいでもいい?」といいます。
ぬくい 「これぬくいちゃん」、ちゃんまで付けるとまるで暗号文。「ぬくいね」暖かみのある言葉だが都会人の前では「はぁ?」だもんね。「今日はぬくかね!」ともいいます。
しかぶる 大きな水たまりを目の前にして言いました。「まぁ、子供がしかぶったみた〜い」可愛くキメたつもりだが、これじゃ意味は通じないね!
はわく バイト先で先輩がモップを持って床掃除。早く来た僕が一度箒で掃いた場所だったので「そこもうはわいたですよ」と言ったら「??」。「いやそこは僕がもうはわきました」「あ〜っ、はいたのね」。だって・・・
うっかかる 彼は壁にうっかかって煙草を吹かした。彼は壁にもたれて煙草を吹かした。どっちがカッチョイイでしょうか?「うっかかったらだめよ」「もたれたらだめよ」どっちが説得力あるでしょうか?
うてあう また恵子が悪い男にだまされて、私に泣きながら電話してきた。「そんな男にうてあっちゃダメよ」受話器の向こうの恵子は突然泣きやみ「ねぇ今何って言ったの?」。今度は私が泣きたくなった。
ずんだれ 「あのずんだれがまた、ちんにげとる」。こんな台詞を東京で使ったら職務質問か国籍を調べられるかのしれない。
ほげる 買ったばかりのバックを持った友人が、突然「あ〜っ!」と叫び声を。見ると底の方に小さな穴。「何それ、穴ほげてるじゃん」そう言った私の周りには、冷たい空気が漂っていた。
ねまる 「うわっ、この肉ちょっとねまってるって思わない」、これはかなり標準語っぽくて、思わず東京弁にミックスして使いがちだから注意しよう。
こちょぐる 彼女とジャレあって、「よせよ!こちょぐったいじゃないか」なんて言ったら、「えっ?」だって・・・・。「やめろ!こちょばいかやっか!」っても使います。
からう 友達のリックが可愛かったので「私にもちょっとからわせて」と言ったら、驚いていた。正しきは「背負う」「しょう」と言う。
ごっとい 友達から何度も電話が架かってきたので、「ごっとい電話しないでくれよ」、一瞬会話が途絶えた・・・・。「ごっとい電話せんでよ」とも言います。
きつか 「あ〜きつか」。思わずつかってしまうと「きつかって何?」の質問責め。最後には「かったるかことたい!」と叫んでしまう。僕も掲示板等に仕事が忙しいとき、「仕事のきつか」ってどう書こうか考えてしまいます。

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